野﨑まど
例えば『パーフェクトフレンド』(2011)では「友達とはなにか」、『タイタン』(2020)では「仕事とはなにか」、といったように、「人それぞれの定義があるよね」と言ってしまいたくなるような命題に対して、物語を通して強力無比な”答え”を提示してきた野﨑ま…
野﨑まどの新作のテーマは「仕事とは何か」。ありふれた問いのようでありながら、その実答えようと思うと言葉に詰まってしまうテーマですが、本作では心理学者の主人公と人工知能とのカウンセリングを通して、その問いの答えを導きます。 タイタン 作者:野崎…
タイトルに「終」って入っていたら普通完結すると思うじゃないですか!?そういうつもりで読んでいたのでラストに驚きました。 確かに、どこにも完結とは書かれてないな……。 バビロン 3 ―終― (講談社タイガ) 作者:野崎 まど 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2…
2019年の秋クールでアニメも放送している野﨑まどの『バビロン』。アニメ放送前に原作を読んで、「へぇ、バビロンアニメ化したんだ。なかなか挑戦的だね」とかなんとか言おうとしたのですが、そんな町田さわ子的読書にも失敗し、今になってようやく読むこと…
『[映]アムリタ』から『2』まで読んでください。 [映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫) 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/09/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 舞面真面とお面の女 新装版 (メディアワークス文庫)…
メディアワークス文庫から刊行された野﨑まど作品の新装版シリーズ第5弾は『パーフェクトフレンド』。ジャンルでいうなら日常系だろうか。 よくある日常系のマンガなりアニメなりを頭に思い浮かべてほしい。複数人の主要キャラクターのなかには、主人公たち…
メディアワークス文庫から刊行された野﨑まど作品の新装版シリーズ第4弾は『小説家の作り方』。作品制作がテーマという点では『[映]アムリタ』を思い出させるが、天才が制作を主導していた前作とは違い、今回はド素人に作り方を教えるという物語になっている…
メディアワークス文庫から刊行された野﨑まど作品の新装版シリーズ第3弾は学園ミステリ『死なない生徒殺人事件~識別組子とさまよえる不死~ 新装版』。奥付を見ると初版となっていて、新装版は旧バージョンとは別の作品としてカウントされるんだなと、今更…
野﨑まどの第二長編となる『舞面真面とお面の女』。こちらの新装版が『[映]アムリタ』の新装版と同時発売となっている。 「伝記ミステリ」と謳われている本作だが、果たしてどこまで信じることができるのであろうか。 舞面真面とお面の女 新装版 (メディアワ…
野﨑まどといえば、私にとっては長らく「電撃文庫MAGAZINEに変な短編を連載している人」という印象だった。普段小説は読まない弟も、野﨑まど劇場だけは読みたがって、二人してゲラゲラ笑っていた。(ちなみに電撃文庫MAGAZINEは、SAOの特大ポスター目当てで…