サスペンス
近未来の東京を舞台にしたSF×刑事サスペンスである『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』は、ドラマシリーズ仕立ての小説となっている。というのも、本作は10のエピソードからなる連作短編の形式をとっており、日本人の刑事とアメリカ人の軍…
昨年11月に出版された二つのSF作品。両者に関連はありませんが、どちらも現在の技術、もしくはその延長線上のごく近いところにある技術を扱ったSFサスペンスという点で、共通しています。さらに、物語の軸として、二人の男性の関係性の変化を描いている点で…
突如として日本の領空に現れ、羽田空港に着陸した中国のステルス爆撃機。搭乗していた女性パイロットは日本への亡命を希望するが、その爆撃機にはとある”積荷”が載せられていた。 パイロットの身柄を巡る熾烈な格闘・逃亡劇と、事件の背後にある陰謀を暴くポ…
タイトルに「終」って入っていたら普通完結すると思うじゃないですか!?そういうつもりで読んでいたのでラストに驚きました。 確かに、どこにも完結とは書かれてないな……。 バビロン 3 ―終― (講談社タイガ) 作者:野崎 まど 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2…
2019年の秋クールでアニメも放送している野﨑まどの『バビロン』。アニメ放送前に原作を読んで、「へぇ、バビロンアニメ化したんだ。なかなか挑戦的だね」とかなんとか言おうとしたのですが、そんな町田さわ子的読書にも失敗し、今になってようやく読むこと…