2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
先日の短編小説年間ベストに続きまして、長編小説の個人的年間ベスト5を発表したいと思います。 短編小説と同様に、買ってはいるけれど読めていない本も多くあり、反省です。特にシオドラ・ゴスの『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』など…
いろんな人がTwitterやブログで年間ベストを発表しているのを見て、「これ、やりたい!」と思った昨年末。やるからには新刊を沢山読まなければということで、2020年初頭は順調に読んでいたのですが、その後読書ペースがガタ落ちに。結局気になってはいるけど…
本書『文学少女対数学少女』は、2014年から2019年までに中国の雑誌などで発表された短編3本に、書き下ろし1本を加えて、中国は新星出版社から2019年4月に出版された連作短編集です。著者の長編第2作『雪が白いとき、かつそのときに限り』が翻訳されたときか…
2020年も残り2週間ほどとなり、年間ベストが次々と発表される時期になりました。年明けには「SFが読みたい!」の2021年版も刊行され、今年のベストSF作品が発表されるでしょう。 しかし今回は一足も二足も早く、来年(2021年)の年間ベストに選ばれるに違いな…
人類最強の請負人・哀川潤が今回請け負った仕事は、天才心理学者・軸本みよりの調査活動への同行。哀川潤は依頼人である軸本みより、そしてパトロン兼お世話係として鴉の濡れ羽島から招聘したメイド長・班田玲とともに、ヴェネチアの地に降り立ちます。しか…
シノはきれいの中を猛スピードで駆け抜けるだけの生き方をしたかった。その先に何があるのかは知らない。(p.264) これは主人公・シノのモノローグです。倫理的に危うい配信活動を繰り返し、急速に配信者としてのステップを駆け上がっていくシノ。その刹那…